熱海海上花火爆発 業者が再発防止策 市などに報告書
9月末に開かれた熱海海上花火大会で打ち上げ花火1発が筒内で爆発した事故で、大会主催者の熱海市などは13日、花火業者のイケブン(藤枝市)から再発防止報告書の提出があったと発表した。提出は6日付。
報告書によると、9月30日午後8時40分ごろ、熱海湾の堤防で、花火大会を締めくくる2尺玉を打ち上げる際に爆発が起きた。保安距離を確保していたため、けが人はいなかったが、周辺のフェンスなどの一部が壊れた。導火線と花火玉のつなぎ目に当たる「導元」の強度が不足していたことや、花火玉に隙間なく火薬を詰めなかった影響で発射時の衝撃に耐えられなかったなど、複数の原因が推定されるという。
イケブンは「市民、観覧客、関係者に心配と迷惑をおかけし大変申し訳ない。事故を起こしたことを重く受け止めている」とし、花火玉の補強徹底や筒周辺への土のう設置などを通じて再発防止に努める方針。市や熱海商工会議所、熱海温泉ホテル旅館協同組合、市観光協会で構成する主催者側は「安全安心な花火大会の実施に向け、さらなる連携を図る」とした。