テーマ : 島田市

出来たてビールはいかが? 島田の醸造所に車中泊駐車区画 4月まで

 島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は敷地内に車中泊用の駐車区画を設け、キャンピングカー利用者らを出迎えている。出来たてのクラフトビールを山あいの醸造所で飲んで過ごせる機会を増やそうと整備した。4月末まで試験運用を実施している。

車中泊用の駐車区画を設けた193バレーブリューイング。出来たてのクラフトビールを飲んで過ごすことができる=島田市伊久美
車中泊用の駐車区画を設けた193バレーブリューイング。出来たてのクラフトビールを飲んで過ごすことができる=島田市伊久美

 キャンピングカー10台分の区画をロープで区切り、建物近くに流し台も設置した。たるの生ビールも提供できる。23日は全国からキャンピングカー10台が集い、15人ほどが生ビールを味わった。同市の会社員久保池崇さん(52)は「イベントだと車で来るので飲みたくても飲めないことも多かった。ゆっくりビールを楽しめるのは大きな魅力」と話した。
 大井川流域はキャンプ場が多く、川根温泉ふれあいの泉(同市川根町)が電源付き車中泊サイトを整備するなどキャンピングカーの受け入れ整備が進む。醸造所を運営するビアホップおおいがわの小林浩樹代表(56)は「現地で食材を調達するなどご当地の食を楽しんでもらえば、地域経済への波及効果も大きい」と期待する。能登半島地震では全国の自治体の応援職員がキャンピングカーを寝泊まりに活用したことを踏まえ、「災害時には支援の拠点にもなれるはず」と言葉に力を込める。
 試験運用中はアンケートに協力すれば、無料で駐車区画を利用できる。
 (島田支局・寺田将人)

いい茶0

島田市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞