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記者コラム「清流」 地紅茶と志戸呂焼

 ウイスキー用のたる材をチップにし、茶葉を燻(いぶ)した紅茶を島田市金谷地区伝統の「志戸呂焼」の専用ティーカップで味わう。「第1回島田地紅茶フェスティバル」が開かれ、想定を大きく上回る1800人が来場した。
 茶価低迷や減産が止まらない中、国産の和紅茶(地紅茶)に対する消費者の関心の高さは大きな可能性を秘めている。若者や家族連れの来場者が多かったことにも注目したい。
 主催者に成功の秘訣(ひけつ)を尋ねたところ「紙コップではなく、志戸呂焼で提供したこと」との答えが返ってきた。格段に味わい深くなるという。地元伝統の焼き物の活躍に思わず胸が熱くなった。市内では来年秋に「第23回全国地紅茶サミット」も開催される。地紅茶の産地として機運を高めてほしい。
(島田支局・寺田将人)

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