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島田の思い出、歴史語る 直木賞受賞の永井さん 地元で初講演「本は幅広いジャンルを」

 島田市は9日、地元生まれの直木賞作家永井紗耶子さん(46)の講演会「東海道のまんなか島田」を同市の地域交流センター歩歩路(ぽぽろ)で開催した。永井さんが市内で講演会を行うのは初めて。静岡県内外から集まったファンら約160人を前に、島田の思い出や歴史を語った。

島田市で初めて講演を行った永井紗耶子さん=9日午後、島田市の地域交流センター歩歩路
島田市で初めて講演を行った永井紗耶子さん=9日午後、島田市の地域交流センター歩歩路

 永井さんは市内で過ごした幼少期を振り返り、「島田大祭・帯祭り」に参加したことや、祖父と大井川で漁を見たことなどを紹介した。自身の名前を大井神社(同市)で付けてもらったことも明かした。
 島田の歴史にも触れ、「東海道の真ん中で、西と東の文化が混ざり合う地域。大井川の増水による川止めの際には多くの旅人でにぎわい、文化的にとても栄えた」と解説した。日本髪の代表的な髪形である「島田髷(まげ)」についても、「旅人が島田で見た髷をまねして広まったのではないか。島田の文化的発信力の高さが感じられる」と推測した。
 読書については「本は合う合わないがある。幅広いジャンルに触れて、無理をせずに楽しんでほしい」とメッセージを送った。
 江戸を舞台に、芝居小屋で起きたあだ討ちの真相を描いた時代小説「木挽町(こびきちょう)のあだ討ち」が7月、第169回直木賞に選ばれた。永井さんは同市で生まれ、横浜市で育った。
 (島田支局・白鳥壱暉)

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動 画

  • SBSテレビニュース「『木挽町のあだ討ち』直木賞作家の永井紗耶子さんが地元で講演 歌舞伎に関心を持ったきっかけは『島田帯まつり』」

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