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災害・経済・子育てに重点 島田市予算案 24年度一般会計417億円

 島田市は9日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比6・7%減の417億円。市役所新庁舎建設など公共施設整備の一段落で23年度を下回ったが、将来を見据えた編成により、3年連続で400億円を超えた。重点施策として災害や経済対策、子育て福祉の充実を掲げた。組織再編によるシティープロモーションの強化を図り、関係人口創出も目指す。

 染谷絹代市長は「物価高騰や人口減少で社会経済情勢の先行きは見通せない状況。社会の変化に柔軟に対応するため、先手を打つ予算として編成した」と説明した。6特別会計と病院などの3企業会計を合わせた総額は3・3%減の852億7300万円となった。
 一般会計の歳入のうち、市税は1・5%減の142億4200万円。原材料価格の高騰を踏まえ、法人市民税の減収を見込んだ。基金からの繰り入れは大型事業が終盤を迎えたため、22・6%減の23億3900万円。市債も43・0%減の29億2300万円に抑えた。
 歳出は、民生費が島田第一小放課後児童クラブ施設の整備などにより前年度より増加。教育費は学校給食運営経費が増えるものの、同小の改築完了で全体的には大幅に減少した。給食費の保護者負担金は前年度と同額に据え置く。
 新規事業は同報無線のデジタル化、家事育児に不安を抱える家庭への訪問支援、包括的相談支援窓口の設置など。22年度に都内で実施したお茶のイベント「緑茶縁日」を7月に、2年ぶりに実施する。プレミアム付きデジタル商品券は10月に販売。1口4千円で5千円分。11月には「ふるさと大使」の別所哲也さんを迎え、ショートショートフィルム(短編映画)による地域活性化シンポジウムを初開催する。
 (生活報道部・伊藤さくら)
島田市2024年度 予算案、主な事業
 ◇島田市(14日~3月27日)①417億円②6・7%減③島田第一小放課後児童クラブ施設整備(2億1200万円)▽プレミアム付きデジタル商品券(8500万円)▽市役所旧庁舎解体、駐車場整備(11億700万円)
 ※市役所新庁舎建設など大型事業の一段落で前年度を下回ったが、災害や経済対策、子育て支援に重点を置き、3年連続で400億円を超えた。
 市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順

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