テーマ : 島田市

静岡文化芸術大生と一緒に昼食 「中野(浜松)市長と話そう」初開催 民話採録調査活動を激励

 浜松市は17日、中野祐介市長と市民が昼食を取りながら気軽に懇談する「市長と話そう」を市役所で開いた。前市政の「チャット!やらまいか」の名称を変更して初めての開催。10年間にわたって同市の北遠地域で民話の採録調査を行っている静岡文化芸術大(中央区)伝承文学ゼミの二本松康宏教授と学生7人が参加し、活動やその際の苦労、やりがいなどを紹介した。

中野市長(前列中央)と静岡文化芸術大伝承文学ゼミの学生らが意見交換した「市長と話そう」=浜松市役所
中野市長(前列中央)と静岡文化芸術大伝承文学ゼミの学生らが意見交換した「市長と話そう」=浜松市役所


 同ゼミは2014年度から天竜区の水窪町(14~16年度)、龍山町(17年度)、春野町(18~23年度)を訪れて地元高齢者たちから家庭や地域で語り継がれる昔話や伝説を聞き取り、1年間の成果として書籍を刊行している。その際、口承文化財としての価値を尊重して方言や語り口調を変えずに収録し、根拠となる地域解説も添えている。
 今回参加したのは、春野町の豊岡、宮川両地区を調査して22年度に書籍を刊行した4年生3人と、現在同町の気田、砂川地区などを調査している3年生4人。学生らは中野市長とカレーライスを食べながら会話を弾ませ、調査を通じて生まれた住民との心の触れ合いについてエピソードを交えながら伝えた。3年の小鍋未羽さん(島田市)は「おばあさんとのやりとりで心に刺さる言葉があった。自分たちが満足できるような書籍にしたい」と述べた。
 中野市長は「活動は春野町の皆さんにも喜ばれているはず。末永く続け、地域を盛り上げる一助になってほしい」と激励した。
 (浜松総局・宮崎浩一)

いい茶0

島田市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞