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大鉄不通で乗客5万5000人減 川根本町、影響を試算 寸又峡宿泊は1万人減

 川根本町の観光関係者らでつくる「持続可能な寸又峡づくり実現の会」(望月孝之会長)は19日、島田市内で会合を開いた。土居英二静岡大名誉教授が試算した大井川鉄道の一部不通による経済的な影響を報告した。

大井川鉄道の一部不通による経済的影響などを報告した会合=島田市内
大井川鉄道の一部不通による経済的影響などを報告した会合=島田市内

 2022年秋の台風15号被害による一部区間の運転見合わせにより、22年度下期(10~3月)で乗客数5万5千人、鉄道収入として1億2200万円の減少が発生したと算出した。寸又峡温泉の宿泊客数は同年度下期(同)で1万人の減少、宿泊費として1億5300万円の収入減を推計した。
 21年度上期(4~9月)と22年度上期(同)を比較した観光客数の回復傾向が、22年度下期(10~3月)も継続した場合の予測値と同期間の実績値の差を元に分析した。不通に伴う川根本町の観光消費額なども推計した。
 土居名誉教授は「事態は深刻。時間が経過するに連れて損失が積み重なっていく」と指摘した。

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