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浜松新野球場 用地取得「時間要する」 規模、構造丁寧に検討 静岡県議会答弁

 静岡県議会2月定例会は4日、自民改革会議の大石健司氏(牧之原市・吉田町)、藤曲敬宏氏(熱海市)、鈴木利幸氏(旧浜松市北区)、ふじのくに県民クラブの沢田智文氏(磐田市)が一般質問を行った。勝又泰宏交通基盤部長は浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場について、国の事業認可の速やかな取得を目指す一方、公園全体の用地取得には「時間を要する」として規模や構造の絞り込みを丁寧に進める考えを示した。鈴木氏への答弁。

 県は1万3千人の屋外型、2万2千人の屋外型、2万2千人の多目的ドーム型の3案を3月7日に始まる県議会建設委員会に示す。ただ、県議会内には「2月定例会での意見集約は難しい」との見方が広がっており、県は1案に絞り込まれない場合でも基本計画の策定を先行して進める方針。
 公園の東側エリアの用地は未取得のままとなっている。勝又部長は、地権者が多く、取得には時間を要することが想定されると説明し「この間、社会情勢やニーズの変化を注視しながら、整備の進め方や役割分担について関係者と丁寧に協議を行い、県民が利用しやすいことにも配慮して野球場の規模・構造を絞り込む」と述べた。
 野球場3案のメリットとデメリットについても言及した。屋外型は建設費や維持管理費が抑えられ、利用料金が県内の既存球場と同程度となる見込みだとする一方、天候の影響で利用時間が限定されると指摘した。ドーム型については天候の影響を受けないものの、建設費や維持管理費が高く、空調代や照明代も必要となるため利用料金が高額になることが予想されるとした。
 (政治部・森田憲吾)

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