客車列車、ガタンゴトン 大井川鉄道で再び 昭和の日常追体験
大井川鉄道(本社・島田市)は24日、電気機関車がレトロな雰囲気の旧型客車をけん引する「普通客車列車」の期間限定運行を始めた。6~7月に実施し、延べ2千人以上が乗車するなど好評だったことを受けて再度企画した。定期券も利用可能で、大鉄は観光輸送と地域輸送の機能を併せ持った列車を目指す。
コンセプトは「昭和の日常を追体験」。西武鉄道から移籍した電気機関車が、昭和10~30年代製の旧国鉄時代に活躍した旧型客車を引く臨時の普通列車。電気機関車は現在、蒸気機関車(SL)の補助機関車として使用されている。
近年は縮小傾向の車内販売も営業し、瓶入りの飲み物を売るなど雰囲気を盛り上げた。東京都の男性会社員(49)は「前回も乗車した。落ち着いた雰囲気も良い。希少価値はSL以上」と話した。
前回は定期ダイヤの普通電車の代替として運行したが、今回は増発した。運転日は12月27日までの計13日間。1日3往復。運転日限定で車内販売利用券千円分が付いた特別フリー乗車券を4500円で販売する。