テーマ : ジュビロ磐田

⚽ジュビロ磐田の守護神へ「挑戦」 J1最年長40歳、GK川島永嗣【しずスポ】

 鬼の形相で世界と戦い、日の丸のゴールを守った気迫は衰えていない。今季からJ1磐田に加わった元日本代表GK川島永嗣(40)は「日本に戻るというより、日本で挑戦する気持ちで来ている」。磐田で定位置をつかみ、14年ぶりに復帰するJリーグで再びピッチに立ち、健在ぶりを示すつもりだ。

キャンプではつらつとプレーするJ1磐田GKの川島=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・坂本豊)
キャンプではつらつとプレーするJ1磐田GKの川島=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・坂本豊)
キャンプではつらつとプレーするJ1磐田GKの川島=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・坂本豊)

 日本代表時代から親交のある藤田俊哉スポーツダイレクター(SD)、横内昭展監督、川口能活GKコーチと世界を知るスタッフが磐田にいることが日本復帰の決め手だった。「いままでやってきたことを共有できる。このクラブでまだまだ成長できるはず」。J1最年長で3月20日に41歳を迎える大ベテランの向上心は尽きない。
 1月14日の合流初日。大半が20代で川島に憧れを抱く選手が多い磐田の大久保グラウンドの雰囲気は張り詰めていた。その空気を切り裂くようにランニングでも先頭を走り率先してリード。GK練習では動きが硬い後輩に「緊張しなくていいよ」と場を和ませた。一方で同僚にもっと強い球を要求する厳しさも見せて引き締めた。
 鹿児島キャンプでの川口GKコーチとの居残り練習では至近距離からのシュートストップを連日敢行。練習が終わるとハイタッチしてから抱擁を交わしていた。「本当に大きな存在で一緒にやるのが楽しみ。いろいろな経験を間近で聞くことができ貴重な時間が毎日だった」と感謝する。
 キャンプ最終日のJ2清水戦では主力組として90分間出場。最後尾から声をからして指示を出した。「日本でも海外でも変わらない。緑のピッチとボールがある環境は幸せ」と充実の表情で2週間のキャンプを振り返る。欧州から日本に戻り、現役続行を決めた思いに迷いはない。
 今年目指すところに個人の目標を挙げることは少ない。「チームとしてまず勝ち点40を取る。昨年からの積み重ねがあるが、新しい磐田をどう表現するか」。まずはJ1にチームを残留させ、かつての輝きを取り戻す。守護神の果たすべき役割は大きい。
 (名倉正和)

 かわしま・えいじ 1983年3月20日生まれ。埼玉・浦和東高出身。当時J2  大宮でプロ入り。J1名古屋や川崎を経て2010年夏から海外移籍。ベルギーやス コットランド、フランスでプレーし、23年夏にストラスブールを退団。4大会連続でワールドカップ日本代表メンバーに選出され、国際Aマッチ95試合出場。

いい茶0

ジュビロ磐田の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞