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⚽ジュビロ磐田 MF藤原、今季初出場 ボランチ争いに名乗り 鹿島戦、ゴール迫る

 J1磐田のMF藤原健介(20)=磐田ユース出=が前節鹿島戦の後半から今季初出場を果たし、ボランチ争いに名乗りを上げた。「久々で試合に出る楽しさを感じた。チャンスが来たらものにできるように練習で準備するだけ」。金髪がトレードマークの若武者は、冷静な口調とは裏腹にがむしゃらに定位置を奪うつもりだ。

鹿島戦で今季初出場した磐田の藤原(左)=カシマ(写真部・小糸恵介)
鹿島戦で今季初出場した磐田の藤原(左)=カシマ(写真部・小糸恵介)

 鹿島戦では後半28分から20分余りピッチに立った。しっかりゲームコントロールし、39分にはオフサイド判定となったが、FWマテウスペイショットの落としからワンタッチシュート。「ボランチからトップ下の位置に入れるかで点が取れるかどうか決まる」と果敢にゴールを狙った。
 一方で鹿島に0―1で敗れ、試合巧者ぶりも見せつけられた。「J1は最後に決め切るか、守り切るかのせめぎ合いが全然違う」
 MF古川陽介と同期のプロ3年目。昨季3月のルヴァン杯のJ1札幌戦でプロ初ゴール、6月のJ2秋田戦でリーグ戦初得点を挙げた。定位置をつかみかけたが、その後は腰椎分離症による長期離脱をはじめ故障に苦しみ、リーグ戦8試合出場にとどまった。
 今季から背負う77はリハビリ期間をともにし、昨季限りで現役引退した元日本代表FW大津祐樹氏から受け継いだ。
 4月から始まるルヴァン杯やリーグ戦の過密日程は若手にとってアピールの好機だ。「みんなギラギラしている。自分たちが結果を残さないとチームが強くならない」。磐田の反転攻勢のため、その先頭に自らが立つ。
 (名倉正和)

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