⚽ジュビロ磐田　４ゴールで群馬に快勝、ＰＯ圏内肉薄　サッカーＪ２第１５節

運動部　名倉正和

　明治安田Ｊ２リーグは１３日、各地で第１５節の試合が行われ、磐田は群馬を４－２で下した。

磐田―群馬　前半１０分、先制のシュートを決め応援に訪れた児童に向かい喜ぶ磐田・藤川（左）＝ヤマハスタジアム（写真部・坂本豊）

磐田―群馬　前半１０分、先制のシュートを決める磐田・藤川（右）＝ヤマハスタジアム（写真部・坂本豊）

①ヤマハ▽観衆８９６３人
磐　田　６勝５分け４敗（２３）　４（２―０　２―２）２　群　馬　７勝３分け５敗（２４）
▽得点者【磐】藤川（１）山田（２）ドゥドゥ（３）ジャーメイン（３）【群】風間（２）酒井（１）

　【評】磐田は４ゴールを挙げて群馬に快勝した。
　立ち上がりから主導権を握ると前半１０分、山田のパスを藤川が押し込んで先制。１３分には相手ＧＫとＤＦが接触したところを山田が無人のゴールに流し込み追加点を奪った。
　後半も攻撃の手を緩めず、２分にドゥドゥのミドルシュートで３点目。１１分にはジャーメインがＤＦ裏に抜け出して４点目を挙げた。２６分と３２分にはＦＫから２点を返されたが、逃げ切った。

　藤川、意地の復帰初ゴール
　契約問題での出場停止処分期間が明けた磐田のＦＷファビアンゴンザレスに注目が集まった一戦。結果を出して今季初の連勝に導いたのは、ゴンザレス以外の攻撃陣だった。
　２試合続けて１トップで先発したのはＭＦ藤川だ。「ＦＷで出ている以上結果が大事。意地でも１点決めたかった」。立ち上がりに泥くさく、育成型期限付き移籍から磐田復帰後、初ゴールを決めてチームを勢いに乗せた。
　横内監督は前節千葉戦で体を張り最前線で奮闘する藤川の姿を見て先発起用に迷いはなかったという。「スコアは動かせなかったが、いいプレーをしていた」。その期待に応えた先制点だった。
　前節に続き途中出場で存在感を示したのはＦＷジャーメインだ。持ち味のＤＦ裏への飛び出しでダメ押しとなる４点目を奪った。２試合連続得点に「自分が出た時間帯の役割がある。それをやるだけ」と力強かった。
　後半途中から２０分余りの出場となったゴンザレスは「きょうが自分の開幕。この上ない喜び」と２本のシュートを放った。状態の良さを証明したのはチームにとって好材料だ。
　攻撃陣にけが人が相次いだ一方、それを補う新戦力も台頭した。後半にセットプレーから２失点と課題も残ったが「連勝を続けることが上との順位を縮める近道」と横内監督。７位に浮上しプレーオフ進出圏内に肉薄した。