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「架空工事」TOKAI元社員ら 3回目逮捕 静岡中央署など

 TOKAIホールディングス(HD、静岡市葵区)のリフォームなどを担うグループ会社TOKAIで架空の工事代金を同社に請求して損害を与えたとして、静岡中央署と静岡県警捜査2課は27日、いずれも背任の疑いでTOKAI元社員でコンサルタント業の男(44)=藤枝市岡部町内谷=、TOKAIの下請け業者の建設業の男(58)=焼津市下小田中町=の両容疑者を再逮捕した。両容疑者の逮捕は3回目。

静岡中央署
静岡中央署

 再逮捕容疑は共謀して2020年6月、TOKAIが受注し、建設業の男(58)の会社が下請けとして施工管理した三島市の家電量販店の空調設備工事で、実際の工事代金に架空の工事費用を水増ししてTOKAIに請求し、同社に約280万円の損害を与えた疑い。同署によると、コンサルタント業の男(44)は社員だった当時、県内外で空調設備工事や太陽光発電の法人営業を担当して下請け業者の選定や発注の権限を与えられていて、今回の工事も担当していた。
 両容疑者は架空の工事代金を複数回にわたってTOKAIに請求し、現金をだまし取ったとして、詐欺容疑でコンサルタント業の男の妻(41)=処分保留で釈放=とともに逮捕されていた。三島市の家電量販店の空調設備工事で水増しした約280万円は、建設業の男(58)の会社を通じて事業実態のないコンサルタント業の男の妻(41)の会社に流れていたとみられる。
 コンサルタント業の男(44)は不正行為を行ったとして2021年8月に懲戒解雇された。同HDは同年12月に社内調査委員会の調査結果として、コンサルタント業の男(44)が152回にわたる架空請求で1億7300万円をTOKAIから詐取したと公表した。

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