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しずおか連詩の会、全40編の作品完成 言葉の芸術と緊張感 12日、三島で発表会

 「2023年しずおか連詩の会」(県文化財団、三島市民文化会館など主催、静岡新聞社・静岡放送共催)は11日、三島市の同館で3日間の創作を終え、全40編の連詩「『約束を潜めた歴史』の巻」が完成した。詩を作った詩人・歌人5人が朗読、解説を行う発表会は12日午後2時から同館で開催する。

最後の第40編を書く小野絵里華さん(右から2人目)を見守る(右から)野村喜和夫さん、田原さん、文月悠光さん、岡野大嗣さん=11日午後8時ごろ、三島市民文化会館
最後の第40編を書く小野絵里華さん(右から2人目)を見守る(右から)野村喜和夫さん、田原さん、文月悠光さん、岡野大嗣さん=11日午後8時ごろ、三島市民文化会館
全40編の創作を終え連詩の完成を喜ぶ参加者‖午後8時ごろ、三島市民文化会館
全40編の創作を終え連詩の完成を喜ぶ参加者‖午後8時ごろ、三島市民文化会館
最後の第40編を書く小野絵里華さん(右から2人目)を見守る(右から)野村喜和夫さん、田原さん、文月悠光さん、岡野大嗣さん=11日午後8時ごろ、三島市民文化会館
全40編の創作を終え連詩の完成を喜ぶ参加者‖午後8時ごろ、三島市民文化会館

 最終日は、まとめ役の野村喜和夫さん、中国出身の田原[でんげん]さん、文月悠光さん、小野絵里華さん、岡野大嗣さんの5人が残り12編の創作に臨んだ。時に言葉選びに長考し、時に前の詩に即応しながら5行詩と3行詩を交互に連ねた。
 最終の第40編は小野さんが3行詩「天空の梯子はクリスタル製/ひらめきながら きらめきながら/白いページが待っている」で締めくくった。「繰り返してきた『歴史のページ』ではなく、詩や歌がきらめく新たな1ページへの思いを載せた」と語った。
 野村さんは「今回はちょっと特別な連詩の会になった。ウクライナ、イスラエルと戦争が続く状況が、無意識に参加者にもあったのでは。歴史との関係性が通奏低音として流れ、言葉の芸術を遊びながらも緊張感を同時に併せ持っていた」と3日間を振り返った。
 (教育文化部・マコーリー碧水)

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