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能登地震被災の親子ら 静岡県東部に2泊3日ツアー招待 GW三島

 三島市のNPO法人グラウンドワーク(GW)三島が23日、能登半島地震で被災した小中学生と家族を静岡県に招待した。心のケアを目的とした2泊3日のツアー。復興に向けた力を蓄えてもらおうと、富士山周辺の豊かな自然や温泉、食事でもてなしている。

水を掛け合ってはしゃぐ子どもたち=三島市の源兵衛川
水を掛け合ってはしゃぐ子どもたち=三島市の源兵衛川

 石川県珠洲市と能登町から43人が参加した。被災地では水道の復旧が進まず、風呂も自由に入れない状況が続く。滞在先は伊豆の国市の温泉宿で、避難生活を忘れてゆっくり温泉に漬かり、はしゃいでも問題ない環境を用意した。
 24日は三島市の源兵衛川を訪問。水を掛け合うなどして遊ぶ子どもたちのにぎやかな声が周辺に響いた。珠洲市の理容師瓶子明人さん(41)は「汚れた川を復活させたと聞いた。地元もこうなってほしい。帰って復興を頑張りたい」と気持ちを新たにした。次女芽那さん(11)と幼なじみの新出せんさん(11)、清間杏菜さん(11)は「参加できてうれしい。(宿泊先で)大人がお酒を飲んで楽しんでいるのは昨年末のクリスマスパーティー以来。めちゃくちゃにぎやかだった」と笑顔を浮かべた。
 GW三島は東日本大震災後にも被災者を招待した経験がある。渡辺豊博専務理事は「被災者は心がパンパン。子どもたちには異空間でおもてなしを感じ、走り回ってほしい」と話した。4月末からの大型連休や夏休みの期間中にも招待する。
 (三島支局・岡田拓也)

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