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UIターン 移住者が架け橋 46企業、11大学 三島で交流 「県東部での暮らし」発信に力

 静岡県東部の企業と大学の就職担当者との交流フェアがこのほど、三島市で開かれた。県東部へのUIターン就職を呼び込もうと、同市への移住者らが初めて企画した。企業情報だけでなく、首都圏から移り住んだ移住者目線で「県東部の暮らし」に関する情報を提供し、マッチングを手助けした。

県東部へのUIターンを促そうと開催した交流フェア=三島市
県東部へのUIターンを促そうと開催した交流フェア=三島市


 県東部に魅力を感じて移住した同市の移住アンバサダーらが、地域の活性化には地元企業の力が欠かせないと考えて企画した。地域の中小企業は採用担当の専任者は少なく総務や労務を兼務しているケースも多い。新卒採用が厳しさを増す中、大学との接点を増やそうと就職担当者を招いた。
 自治体や商工団体が同様のイベントを開催するケースが多い中、意識したのは移住者目線。UIターンした若者の本音を語るトークセッションや近隣の飲食店で食事を取りながら交流する「グループランチ」などを盛り込み、首都圏の学生が移住した際の地方の生活イメージを伝える工夫をこらした。
 交流フェアには、首都圏や県内の大学11校と県東部で採用活動している46社が参加した。大学側の関心は高く、関東学院大就職支援センターの小池哲史課長補佐は「UIターンする先のエリアを知らないと紹介できない。学生は企業だけでなく移住先についても知りたいはず。潜在的に求められている企画だと思う」と歓迎した。
 来年度以降も交流フェアを継続開催していく方針。同市の移住アンバサダーで実行委員長を務めた石橋みなこさんは「企業と就職担当者の出会いが、県東部を盛り上げるきっかけになってくれればいい」と語った。
 (三島支局・岡田拓也)

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