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三島「太陽」 交通事故防止願い 市にマスコット 累計1万個に 活動20年超、節目迎え終了

 三島市のボランティアグループ「太陽」は11日、手作りの交通安全マスコット200個を市に寄贈した。今回で累計1万個に達し、2000年から続けた取り組みを終了するが、メンバーは「今後も悲惨な事故が起きないよう皆さんに注意してほしい」と願った。

交通安全マスコットを寄贈する伊藤代表(左から2人目)ら=三島市役所
交通安全マスコットを寄贈する伊藤代表(左から2人目)ら=三島市役所


 寄贈は毎年、春と年末の交通安全運動に合わせて続けてきた。約40年前に病で夫が亡くなった伊藤博美代表は「病気は無理でも事故は注意すれば防げるはず。身内を亡くして悲しむ人を1人でも減らしたいとの思いで活動を始めた」と振り返った。
 かわいらしい顔と服が特徴のマスコットには「やさしく運転してネ」「よそ見しないでネ」などのメッセージを付けた。胴体にはポプリが入っている。顔の中身に使う牛乳瓶のふたをはじめ、布やポプリといった材料が近年手に入りづらくなり、メンバーの高齢化もあり活動に一区切りつけた。
 マスコットは交通安全運動の街頭広報などの啓発品として市民に配る。市役所で寄贈を受けた豊岡武士市長は「長年の努力に感謝する。事故を起こさないようにしっかりと市民にお願いしたい」と話し、感謝状を贈った。
 (三島支局・岡田拓也)

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