テーマ : 三島市

三嶋大社で大正~昭和初期のガラス乾板写真発見 286枚デジタル化、6月公開 北伊豆地震の様子も

 三島市の三嶋大社で大正時代末期から昭和10(1935)年ごろに撮影されたと推測されるガラス乾板写真が見つかった。当時の神事のほか、関東大震災や北伊豆地震の被害状況や復興の様子も垣間見える。宝物館に収蔵する未公開写真を含む286枚をデジタルアーカイブ化し、6月の画像公開に向けて分析を進めている。

発見されたガラス乾板に写った写真。三嶋大社前の様子がうかがえる。
発見されたガラス乾板に写った写真。三嶋大社前の様子がうかがえる。
ガラス乾板で撮影した当時のカメラ=26日午前、三島市の三嶋大社
ガラス乾板で撮影した当時のカメラ=26日午前、三島市の三嶋大社
発見されたガラス乾板に写った写真。舞殿の修復作業がうかがえる。
発見されたガラス乾板に写った写真。舞殿の修復作業がうかがえる。
神庫から見つかったガラス乾板=26日午前、三島市の三嶋大社
神庫から見つかったガラス乾板=26日午前、三島市の三嶋大社
見つかった写真について説明する井桜直美さん=26日午前、三島市の三嶋大社
見つかった写真について説明する井桜直美さん=26日午前、三島市の三嶋大社
発見された写真をAIで加工し色づけした画像=26日午前、三島市の三嶋大社
発見された写真をAIで加工し色づけした画像=26日午前、三島市の三嶋大社
発見されたガラス乾板に写った写真。三嶋大社前の様子がうかがえる。
ガラス乾板で撮影した当時のカメラ=26日午前、三島市の三嶋大社
発見されたガラス乾板に写った写真。舞殿の修復作業がうかがえる。
神庫から見つかったガラス乾板=26日午前、三島市の三嶋大社
見つかった写真について説明する井桜直美さん=26日午前、三島市の三嶋大社
発見された写真をAIで加工し色づけした画像=26日午前、三島市の三嶋大社

 ガラス乾板は本殿の改修に向けた作業を進めていた神職が昨年3月、神庫で183枚発見した。2016年に市内の写真館から寄贈された未公開写真103枚と合わせ、現在は日本カメラ博物館の協力を受けて解析と修復を進めている。
 震災に関連する写真が約4分の1を占め、1923年の関東大震災や30年の北伊豆地震で壊れたとみられる鳥居、避難所となった境内、改築中の舞殿などがうかがえる。昭和天皇の参拝や大鳥居前の通り、行事の様子などが納められていて、同博物館の古写真研究員井桜直美さんは「これほどの数がまとまって見つかるのは珍しい。震災の様子や地域住民と三嶋大社の関わり合いが分かる貴重な資料」と話す。
 サイズは手札160枚、キャビネ103枚、六つ切り1枚、四つ切り22枚。1枚ずつデジタル化し、AI(人工知能)による判定を加えながら破損箇所の修復や高精度化を施してデジタル保存した。AIによる色付けも行うことができ、大社の保存記録と照らし合わせ、撮影された年代の特定などを行っている。
 博物館によると、ガラス乾板写真は1890年代に日本各地で広まり、戦後にフィルムが普及される頃まで使われていたという。

いい茶0

三島市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞