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三島駅南口東街区 再開発が年明け着工 27年度完成目指す

 三島市の三島駅南口東街区に広域健康医療拠点やマンションなどを建設する再開発事業に関して、川勝平太知事は15日、再開発組合から申請があった権利変換計画を認可した。年明けの着工にめどが立ち、伊豆や駿東の〝玄関口〟といえる三島駅周辺のまちづくりが本格的に動き出す。完成は2027年度を目指す。

三島駅南口再開発事業の完成イメージ図(三島市提供)
三島駅南口再開発事業の完成イメージ図(三島市提供)
三島駅南口再開発事業 建設地周辺の地図
三島駅南口再開発事業 建設地周辺の地図
三島駅南口再開発事業の完成イメージ図(三島市提供)
三島駅南口再開発事業 建設地周辺の地図

 権利変換期日は22日。市を含む27の地権者に対する通知完了30日後以降に、明け渡し期日が設定される。24年1月末ごろまでに明け渡しが完了する見込みで、順次事業用地の解体工事が始まる。
 再開発の総事業費は261億円。国、県、市による補助金で計119億円を賄う。再開発組合は土地所有者と、ミサワホームや東レ建設など4社の参加組合員で構成。マンションと商業施設や賃貸・分譲住宅、オフィスなどを建設する。高層棟4階には高機能健診センターの導入に向けた検討が進んでいて、エリア全体を広域健康医療拠点と位置付けてにぎわい創出の起爆剤とする。ホテルやレストランが入る棟などが計画される定期借地事業区域を含めた約1・3ヘクタールに計6棟が整備される。
 市営駐車場は用地を明け渡すため、駐車場の仕様が変更される。駐車台数を減らし、駅利用者の送迎用として数十台分のみ確保する。着工を見据え、事業用地の店舗の移転は進み、駐車場内の公衆トイレは既に撤去された。駅南口の喫煙所も近日中に撤去される。
 認可を受け、三島市の豊岡武士市長は「昭和の頃から検討が始まった事業の権利変換計画が認可され、非常に喜ばしい」とコメントを発表し、事業の進捗(しんちょく)や工事内容の周知を図るため、市民説明会を開催する意向を示した。

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