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静岡人インタビュー「この人」 アームレスリング世界大会で優勝した 市川志津子さん(御殿場市)

 9月25日から10月1日にマレーシアで開かれた「第4回IFA世界アームレスリング選手権大会」の女子60歳以上の部63キロ級で右腕優勝、左腕準優勝を果たした。日本アームレスリング連盟県支部の理事長を務める。北海道出身。64歳。

市川志津子さん
市川志津子さん

 -始めたきっかけは。
 「脳の神経の病気で倒れて一時寝たきりの状態になり、その後も走ったりジャンプしたりすることが困難になった。そんな中でも体を動かせる競技として2006年にアームレスリングを始めた。北海道で雪遊びや雪かきをして育ち、基礎的な筋力が養われていたのではないかと思う。22年の全日本選手権では女子65キロ級で左腕準優勝、右腕3位を達成することができた」
 -競技の魅力とは。
 「専用台を運べばすぐに競技を楽しめる。一方、組んだ瞬間から駆け引きが始まるなど奥深さもある。大会はクラス分けが細かいために幅広い年齢の選手が集い、何歳まででも競技ができる。障害のある人の挑戦も少なくない」
 -日ごろの練習は。
 「08年に御殿場市を拠点としたチーム『駿腕』を立ち上げ、現在は20代から60代までの11人で楽しく活動している。三島市にも練習の場を設けたり、神奈川県の選手と練習したりと競技を通じた交流が広がり始めた。個人としては普段から一般のジムに通って体を動かし、大会に向けて調整を進めている」
 -今後はどう取り組むのか。
 「競技の魅力を発信し、裾野の拡大を図りたい。性別を問わず参加を歓迎し、女性チームの立ち上げなども検討している。以前は運動をしていたけど今はしていない、気軽に運動を始めたいという人にはうってつけ。ぜひ仲間になってほしい」
 (御殿場支局・塩谷将広)

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