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「マイクラなら現庁舎を残せる」 三島市職員有志が1年かけ再現 窓口から市長室まで…細部にこだわり

 市役所庁舎の建て替えが計画される三島市の職員有志が、愛着ある現庁舎をデジタルで残そうと、人気ゲーム「マインクラフト」上の仮想空間に本庁舎を再現した。職員6人が協力し、余暇の時間を使って1年がかりで仕上げた。縮尺やレイアウトにこだわり、職員は「取り壊した後でも懐かしめるように、細かい所までできるだけ再現した」と思いを語る。

現庁舎を再現した作品や制作した思いについて語る杉本さん(左)=三島市役所
現庁舎を再現した作品や制作した思いについて語る杉本さん(左)=三島市役所

 市が昨年開催したeスポーツ大会の庁内プロジェクトチームの職員を中心に作成した。新庁舎整備の議論が進む中で「マイクラなら現庁舎を残せる」と思い立ち、ゲーム好きの職員の心に火が付いた。昨年1月から作業を始め、航空写真や市の資料を基に設計図を作成。できる限り忠実に縮尺をそろえ、誰が見ても一目で市役所と分かるように作り上げた。
 市民が訪れる窓口や待ち合い場所のいすやテーブル、テレビなどの配置もこだわった。市長室や議場、地下文書庫など、一般市民が立ち入れない場所も再現した。
 作品は「三島市に興味を持つ機会になれば」と、県のふじのくにデジタルアートコンテストに出品。中学生以上の部で審査員賞を受賞し、審査員から「よくぞここまで表現した。尋常ならぬ愛情を感じた」と評価された。
 メンバーの市政策企画課の杉本哲也主任(43)は「市役所を残したいという思いだったが、評価されてうれしい」と話す。完成作品は20日に三島商工会議所で開くeスポーツ大会の会場で体験できる。市のホームページにも紹介動画を掲載している。

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