テーマ : 御殿場市

山小屋定員で入山規制を 富士宮・富士吉田市長が言及

 富士山の世界文化遺産登録10周年を記念し、本県側山麓と構成資産を有する6市町(富士宮、富士、御殿場、裾野、小山、静岡)と山梨県富士吉田市の首長らが意見交換する「富士山世界遺産サミット」(富士宮市主催)が13日、同市の富丘交流センターで開かれた。多数の登山者を迎え入れる富士吉田市の堀内茂市長と富士宮市の須藤秀忠市長は「入山者数は山小屋の宿泊定員に限ってはどうか」と、規制に言及した。

富士山の保全などに言及した富士山世界遺産サミット=13日午後、富士宮市の富丘交流センター
富士山の保全などに言及した富士山世界遺産サミット=13日午後、富士宮市の富丘交流センター

 今季の登山者は富士吉田、富士宮の両登山口で計約18万7千人と、コロナ禍前の水準にほぼ回復した。一方で山小屋は宿泊定員をコロナ禍と同程度に減らしたまま営業したため、両市長は弾丸登山など無謀な行程が増えたと指摘。その上で、須藤市長は入山料義務化など規制やむなしとの考えを示し、堀内市長は富士吉田口5合目に向かう富士スバルラインのマイカー規制を「春秋まで延ばすことも検討したい」とも述べた。
 御殿場市の勝又正美市長は御殿場口はまだ登山者過多が顕在化していないといい、新5合目以下の植生散策PRに意欲を見せた。小山町の込山正秀町長は須走口で捨てられた衣類など1・7トンを回収したと明かし、登山マナー啓発の急務を訴えた。

いい茶0

御殿場市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞