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青年リーダー、51年ぶり再会 御殿場で研修した静岡県内外70代「全国に仲間、強い絆実感」

 1972年1月に47都道府県の新成人102人が御殿場市で青年リーダーとしての心構えなどを学んだ「全国中堅青年研修会」の参加者有志8人が4、5の両日、51年ぶりに本県に集まり、会場だった同市の国立中央青少年交流の家(旧国立中央青年の家)を再訪するなどして旧交を温めた。

1972年当時の静岡新聞記事を手に、研修会の思い出を懐かしむ参加者=静岡市清水区興津東町
1972年当時の静岡新聞記事を手に、研修会の思い出を懐かしむ参加者=静岡市清水区興津東町


 研修会は同青年の家などが主催。新成人の自覚を高めるため、全国の自治体から推薦された若者を招き、4泊5日で有識者が講義を行った。72年1月11日付の静岡新聞1面には「富士に誓う われら20歳」の見出しとともに、富士山を背景に両手を空にかざす新成人たちの写真が掲載された。
 当時、神戸市の会社員として参加した西山(旧姓梶本)京子さん(73)は静岡市清水区から参加した農業西山孝さん(72)と結婚。2人が現在同区で農家民宿を営み、新型コロナウイルスが5類に移行したこともあって、有志で51年ぶりの「集い」を企画。連絡先が分かった約30人に声をかけ、北海道から九州までの8人が集まった。4日は同区の宿泊施設に滞在して思い出話に花を咲かせ、5日に当時の会場を見学した。
 参加者の会長だった中村和美さん(72)=熊本県八代市=は「メンバーはそれぞれ地域の発展に貢献してきた。仲間の元気な顔が見られてうれしい」と喜んだ。孝さんは「全国に仲間がいるのは心強い。強い絆を改めて感じた」と語った。
 (社会部・瀬畠義孝)

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