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御殿場特別支援学校高等部 新たな分校、小山高に設置 1年生15人が入学

 静岡県立御殿場特別支援学校高等部の新しい分校が9日、小山町の県立小山高に設置され、同校で開校・入学式が開かれた。知的障害のある15人が最初の1年生として入学した。支援学校の狭隘(きょうあい)化解消や共生教育の推進を図る。

入学生を代表して誓いの言葉を述べる岩田さん=小山町の小山高
入学生を代表して誓いの言葉を述べる岩田さん=小山町の小山高

 御殿場特別支援学校小山分校の設備として、空き教室を改修した1~3年生の各教室や作業室2室が設けられた。生徒たちは作業学習を中心とした職業教育などを受け、将来の社会的な自立と地域への主体的な参画を目指す。岩田浩太朗さん(15)は「今まで1人だけの学級だった。仲間と協力して何かをするのが夢だった」と喜びを口にし、「みんなで意見を出し合い、話し合って目標に向かって前進していきたい」と誓いの言葉を力強く述べた。
 同分校の定員は各学年16人。県立高の敷地内に整備する県立特別支援学校高等部の分校は同校で12カ所目となり、全国的に見ると先駆的な共生教育の取り組みという。池上重弘県教育長は「学校行事、授業、部活動など多彩な場面で両校の生徒の交流を計画している。互いを認め合い、成長していくことを願っている」と呼びかけた。

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