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酒蔵整備へ安全祈願 オール御殿場、観光促進核に 2024年10月完成目指す

 御殿場市印野に農業振興や観光促進の新たな核となる酒蔵「富士御殿場酒造」(仮称)を生み出すプロジェクトで、印野郷土振興協会はこのほど、建設予定地で安全祈願祭を開いた。施設は2024年10月ごろの完成予定で、同年度産の新米を使った醸造を目指す。

御殿場市印野に建設する「富士御殿場酒造」(仮称)のイメージ図(同市提供)
御殿場市印野に建設する「富士御殿場酒造」(仮称)のイメージ図(同市提供)

 印野地区のそば処「たくみの郷」に隣接した敷地約2千平方メートルに鉄骨造平屋建ての酒蔵を整備する。延べ床面積は約710平方メートル。年間最大90キロリットルの日本酒を製造でき、試飲や直売なども行う計画。
 富士山の伏流水やブランド米「御殿場コシヒカリ」、酒米「令和誉富士」など最高の素材を生かし、純米吟醸や純米大吟醸を顧客ニーズやトレンドに合わせて生産する。四季醸造を可能にするため、大小9本のサーマルタンクや最適化された資機材を導入する。
 市内を拠点とする「つぼぐちフードサービス」とグループ会社の石川酒造、同協会が共同して地域活性化や御殿場の魅力発信に挑む。原材料の提供は地元農業者らの協力を受けることで業種間の枠を超えた連携につなげる。付近の富士山樹空の森、御胎内温泉健康センターなどとの観光の相乗効果も狙う。
 安全祈願祭には関係者約30人が出席した。勝又正美市長は「地域循環型経済のモデル的な取り組みになることを大いに期待している」と話した。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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