静岡県山間部で降雪　６日朝まで「警報級大雪」か　東部で交通機関に乱れ

　本州の南岸を進む低気圧の影響で、静岡県内は５日午前から山間部を中心に雪が降り始め、県東部では積雪のため交通機関に乱れが生じた。静岡地方気象台は６日朝にかけて、山地などで警報級の大雪の可能性があるとし、道路凍結や電線などへの着雪に注意するよう呼びかけている。

降雪の影響で通行止めとなった東名高速道御殿場インターチェンジ＝５日午後、御殿場市

　御殿場市中心部では５日午前１０時過ぎから雪が降り始め、畑や住宅の屋根を白く染めた。夜には雪が薄く積もった道路にわだちがはっきりと残り、ＪＲ御殿場駅前をボンネットに雪をかぶった車が行き交った。
　県内の高速道路では５日正午から東名高速道の清水ジャンクション（ＪＣＴ）以東、新東名高速道の新清水ＪＣＴ以東の区間をはじめ、中部横断道や東富士五湖道路も通行止めになった。
　一般道でも、三島市の国道１号や裾野市以東の国道２４６号など、県東部の山間部の道路を中心に通行止めが相次いだ。高速道路から迂回（うかい）したり帰宅を早めたりした車両が集中し、国道２４６号の長泉ＩＣ交差点付近や国道１号の共栄町交差点（沼津市）付近などが混雑した。
　ＪＲ東海は正午ごろから御殿場線の松田ー御殿場間、午後３時から身延線の一部区間で運転を見合わせた。６日は通常運転を予定するが、天候次第で遅れや運休が発生する恐れがあるという。静岡空港では強風のためフジドリームエアラインズ（ＦＤＡ）の一部の便が目的地変更や欠航した。
　静岡地方気象台によると、６日午後６時までの２４時間降雪量は、東部の山地で１５センチ、伊豆、中部の山地で１０センチと予想されている。