テーマ : 御殿場市

ウクライナ母子3人 無縁の御殿場避難、きっかけはSNS投稿

 御殿場市が受け入れるウクライナからの避難者のうち、最初に訪れるとみられる母子3人が縁もゆかりもない同市を選んだのは、支援を申し出るSNSの投稿がきっかけだった。投稿した岡本雅海さん(48)は、経営する同市の乗馬クラブで母親を雇用する。「安心し、リラックスして将来のことを考えてほしい」と願う。

フェイスブックに支援を申し出る投稿をした岡本さん=御殿場市
フェイスブックに支援を申し出る投稿をした岡本さん=御殿場市

 「ウクライナの人々に宿泊場所と仕事を提供できます。必要ならメッセージを」-。ロシアの侵攻開始から数週間後、岡本さんはフェイスブックに投稿した。海外生活が長く、従業員やクラブ会員に外国人が多い。「同じ人間として何かできることはないか」と考えた。
 「1通来るか来ないか」と予想したメッセージは複数届いた。このうち1通は投稿をウクライナ国内で見た一家の母親から。メッセージやビデオ通話でやりとりを重ねた。親族にウクライナ人がいるクラブ会員の力も借り、その会員が一家の身元引受人になった。
 一家は既に来日し、6月中旬ごろに同市に入る見込み。「人生に関わるので責任を感じている。話しながら何ができるか考え、少しでもお手伝いしたい」と心得る。「(関係機関と連携し)多くの人が歓迎する環境をつくりたい。日本、静岡、御殿場はウエルカムだと感じてほしい」と話す。

いい茶0

御殿場市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞