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静岡市長選 立候補予定者討論会の詳報 山田氏 企業招き若者呼ぶ/難波氏 信頼と共創の市政/鈴木氏 ハコモノを見直し

 26日告示、4月9日投開票の静岡市長選を前に、同市内で24日に行われた立候補予定者の公開討論会は、元県議の山田誠氏(61)と元副知事の難波喬司氏(66)=自民、公明、立民、国民推薦=、共産党公認で県常任委員の鈴木千佳氏(52)が登壇し、「理想の市政」「子育て支援」「新サッカースタジアム建設構想」を題材に論戦を交わした。各氏の発言要旨を紹介する(回答順)。

公開討論会でグータッチをする(左から)山田氏、鈴木氏、難波氏=静岡市駿河区のグランシップ
公開討論会でグータッチをする(左から)山田氏、鈴木氏、難波氏=静岡市駿河区のグランシップ


理想の市政
 山田氏 若者や企業に選んでもらえるまちを目指す。課題は急激な人口減少。若者からは、働きたい場所がないとの話を聞く。土地利用の規制緩和で企業誘致や新産業創出に取り組み、若者の定着と呼び込みを図る。
 難波氏 理想は「信頼と共創の市政」。暮らし、経済に安心感がある社会を一緒につくりたい。台風15号の対応は失敗。市の実行能力に課題がある。政策も大事だが、市にとって大事なのは政策の実行能力を変えること。
 鈴木氏 住民の福祉増進が一番の仕事。不要不急の大型ハコモノ事業は中止を含めて抜本的な見直しが必要だと思う。リニア中央新幹線の建設工事、浜岡原発の再稼働にはきっぱり「ノー」と言う市政に転換する。

子育て支援
 難波氏 全国の市町村の政策例を分析し、どうやればいいかを考えるのが一番効果的なやり方。静岡市は非常に縦割りが強い組織といわれる。副市長級の「子育て教育統括監」を置いて組織間連携をしっかりやる。
 鈴木氏 岸田政権は異次元の子育て支援を打ち出したが、肝心なのは教育費の負担が重すぎること。経済的な支援が非常に重要と考える。義務教育の一環である学校給食の無償化をぜひ、県と市で実施したい。
 山田氏 課題が多岐にわたるので総合的に考えるべきだ。小中学校の給食費と、妊娠から出産までの費用を無償化したい。(自身の)子どもがダウン症。障害のある子を地域で受け入れる優しいまちをつくりたい。

新スタジアム構想
 鈴木氏 市の検討委が挙げた最有力候補地(JR清水駅東口エネオス遊休地)は土壌汚染の調査と除去が必要で、地震による津波と液状化、騒音、交通渋滞の問題もある。慎重に議論し、市民のまちづくりを考えたい。
 山田氏 建設はしたい。ただ費用が課題。できる限り民間資金を使って建設すべきだ。施設単体では採算が取れず非常に厳しい。周辺エリアと連続させて食と文化、観光の拠点にする。防災拠点の機能も活用方法の一つ。
 難波氏 サッカーのまちの象徴として大変重要。サッカー利用だけでなく、商業施設やホテル、公共施設を入れた複合的な使い方をして収入を得る。公民連携で構想図を描き、社会に示せば、アイデアが寄せられる。

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