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熱海刺殺事件 被告、捜査の不当性訴え 地裁沼津支部公判

 熱海市渚町のアパートで男性を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われた同町、無職の男(25)の第3回裁判員裁判が8日、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判長)で開かれた。被告は被告人質問で「熱海署での聴取で、被害者に4カ所の傷が付いた理由を説明させてもらえなかった」などと取り調べの不当性を訴えた。
 正当防衛での無罪を訴える被告は、もみ合いの最中にバランスを崩して被害者の飲食店従業員の男性=当時(36)、三島市=に抱きつき、刃物が刺さったとした。逮捕直後の取り調べでは、捜査官から「もみ合いで付く傷ではない」と説明機会を設けられなかったと強調。「もみ合い以外の理由で説明しないと(被告の部屋にいた)交際相手が被疑者になる、と言われ続けた」と主張した。
 起訴状などによると、被告は2022年9月6日午前1時50分ごろ、自宅アパート通路で、男性の胸などを果物ナイフで4回刺し、殺したとされる。アパートの知人宅を訪れていた男性と騒音を巡るトラブルになっていた。

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