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アジア最大級 国際短編映画祭で入選 三島舞台「しゃぎり」 地元学生らが制作に参画

 三島市の若者が参画し、同市で制作された短編映画「しゃぎり」が、アジア最大級の国際短編映画祭に入選した。同市出身で在住の映画監督藤森圭太郎さん(38)らが9日、三島市役所に豊岡武士市長を訪ね、米アカデミー賞にもつながる快挙を報告した。昨年三島に戻ってきた藤森監督は「学生と三島を再発見できた。映画祭を通して世界に発信したい」と意欲を見せた。

しゃぎりの入選を報告する藤森監督(左)と神田社長=三島市役所
しゃぎりの入選を報告する藤森監督(左)と神田社長=三島市役所

 同映画は地元の学生らが映画制作に挑戦するワークショップから生まれた。14~23歳の13人がプロの映画スタッフの指導を受け、企画や脚本、撮影、編集に携わった。藤森監督が参加者の意見をまとめて脚本を手がけ、昨年5月に市内で撮影した。伝統芸能「しゃぎり」の音が街に響く同市が舞台で、実家の靴屋の閉店で居場所を失った主人公の心情を描いている。
 映画祭は6月6~26日に東京都で開かれる「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」で、優秀作品は翌年の米国アカデミー賞のノミネート候補となる。今年は約120の国と地域から5千本以上の応募があり、約270作品が上映される。しゃぎりは国内の作品を審査するジャパン部門で入選し、24日に上映される。
 他にも国内外の国際映画祭に出品していて、ワークショップを手がけた「OASTBLUE(オーストブルー)」社長の神田輝和さん(33)は「権利に関係なくシティープロモーションにつなげてほしい」と期待した。

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