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島田の井戸枯れ 水位低下は1件 国交省が住民説明会

 島田市神座で2020~22年に行われた大井川護岸工事から1年以上経過した後も地域の一部の井戸水が出にくくなっている問題で、国土交通省静岡河川事務所は7日、同市神座地区で住民説明会を開催した。9月に行った井戸の現状確認の結果、水道水でまかなっていた13件のうち、水位が低下し水が出にくくなっていた井戸は1件だったことなどを報告した。工事の再開は10月を予定していたが、11月以降に延期された。

井戸の現状確認の結果を報告した住民説明会=7日午後、島田市神座地区
井戸の現状確認の結果を報告した住民説明会=7日午後、島田市神座地区

 同事務所によると、13件のうち7件は十分な水量が出ていることが確認でき、井戸水に切り替えた。5件は井戸の老朽化が原因で水が出にくくなっていた。水位が低下していた井戸と護岸工事の関係性は不明で、今後も調査を続ける。
 護岸工事について、同事務所の桃木優一副所長は「工事期間中の水道水への切り替えは、住民としっかり連携を取って行う」と述べ、切り替え作業は同事務所の職員が立ち会う方針を示した。また、新たに通信式の水位計を観測井戸に取り付け、水位データを週1回住民に周知するとした。
 護岸工事は大井川東側で川の浸食を防ぐ目的で実施している。

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