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灯籠流し「按針祭」開幕 伊東の松川 水面彩る

 伊東市最大の観光イベント「第76回按針祭」が8日、市内で開幕した。初日は伊東温泉の中央を流れる松川(伊東大川)に灯籠を浮かべる「松川灯籠流し」を行い、市街地は幻想的な雰囲気に包まれた。

水面を照らしながら流れる灯籠=伊東市の松川
水面を照らしながら流れる灯籠=伊東市の松川


 市民や観光客ら来場者は故人へのメッセージや感染症終息の願いなどを書き込んだ灯籠約1200個を流した。赤、青、緑、黄、白の5色の灯籠が水面をほのかに照らしながら、ゆっくりと流れ下る様子を見守った。
 按針祭は徳川家康の命を受け、松川の河口で日本初の洋式帆船を建造した英国人三浦按針(ウィリアム・アダムス)を顕彰するイベント。新型コロナウイルスの影響で一昨年は中止、昨年は小規模分散の花火大会のみを行った。一部内容を改め、3年ぶりに従来に近い形で開催する。
 祭りは9日に太鼓合戦の催しを行う。10日には按針の顕彰セレモニーや伊東海岸一帯から約1万発を打ち上げる海の花火大会を繰り広げ、クライマックスを迎える。
 (伊東支局・白柳一樹)

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