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⚾静岡県勢2チーム初戦突破 静岡シティクラブ、島田一・二中が競り勝つ 全日本少年春季大会・軟式野球

 第15回全日本少年春季軟式野球大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は24日、静岡県内8球場で1回戦24試合を行った。静岡県勢は静岡シティクラブが5-4で鴻巣中(埼玉)に競り勝ち、島田一・二中は7-5で佐久長聖中(長野)を下した。御前崎浜岡中は富士学苑中(山梨)にサヨナラ負けを喫し、志太ナインBBCは星稜中(石川)に0-9で敗れた。
 25日に2、3回戦を行い、北駿ベースボールクラブは2回戦から登場する。
 ▽1回戦=静岡県勢分
静岡シティク 5―4 鴻巣中(埼玉)
島田一・二中 7―5 佐久長聖中(長野)
富士学苑中(山梨) 3―2 御前崎浜岡中 
星稜中(石川) 9―0 志太ナインBBC

勝負どころ守り切る 1年バッテリー 静岡シティク  静岡市内の中学から選抜された精鋭でつくる静岡シティクラブは接戦を制した。立役者は六回途中から出場した常葉大橘中の左腕野村と捕手郡司の1年生バッテリーだ。五回に1点差まで迫った相手の勢いを止めて初戦突破に大きく貢献した。静岡シティクラブ-鴻巣中 6回途中から登板し好救援した静岡シティクラブの野村=草薙球場
 三回に7番市川(静岡城山中)、代打井上(静岡清水八中)の連続2点適時打で4点を奪い突き放し、先発右腕川畑(静岡東中)が試合をつくった。1点リードで迎えた六回1死。杉山監督は川畑の直球にタイミングが合ってきた相手打線に対し、橘中コンビを送り込んで勝負に出た。
 野村は先頭打者に安打を許したが、すかさず郡司が二盗を阻止。最終回の七回は野村が思い切って腕を振り、二つの三振を奪って3人で締めた。
 1月に立ち上げた選抜チームは全体練習がほとんどできないのが現状。普段から同じ中学で練習に励む2人が勝負どころで力を発揮したのは大きい。28球を投げた野村が「球数が多かったので減らしたい」と言えば、郡司は「次はもっと盗塁を刺したい」と頼もしかった。
 (運動部・名倉正和)
御前崎浜岡中・高橋 堂々の投球も最終回力尽きる   御前崎浜岡中は先発の左腕高橋が力投し、接戦に持ち込んだが、最終回に力尽きた。御前崎浜岡中―富士学苑中 7回裏のピンチでマウンドに集まる御前崎浜岡中の選手たち=磐田球場
 初回に主将河原崎の鋭い打球が敵失を誘い先制。同点とされた直後の三回には野田の適時打で勝ち越した。その後追い付かれてからは互角の投手戦。高橋は丁寧に低めを突き、四回以降は相手を無安打に抑え込んだ。
 だが同点の七回、先頭に死球を与えた後、自身の失策が重なり満塁とされた。その後1死を取ったところで降板。救援の岡村も流れを止められずサヨナラ打を浴びた。高橋は「無駄なボール球が多くなってしまった。(最終回は)焦ってしまった」と唇をかんだ。
 それでも全国の舞台で堂々の投球ができたことは自信に。武器の打線も要所で思い切った打撃ができた。大粒の涙があふれた河原崎は「この悔しさを次は晴らせるよう頑張りたい」と雪辱を誓った。
(運動部・吉沢光隆)

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