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落下傘の場外着地「人為的ミス原因」 東富士演習場

 今年4月、陸上自衛隊東富士演習場(御殿場市など)で落下傘降下訓練中の隊員が場外に着地した問題で、訓練部隊の陸上総隊は29日、降下の責任者である降下長と副降下長による人為的なミスが原因と明らかにした。同市で開かれた同演習場安全対策委員会で説明した。
 陸上総隊によると、隊員を高度約3200メートルから落下させ、約1200メートルで落下傘を開き、場内に降りる計画で訓練を実施した。
 訓練中、降下長が降下を中止させようとした際、本来すべき「降下中止」の合図(手信号)を忘れ、「航空機が再度旋回」の合図を出した。副降下長はこの手信号を「降下」の合図と見間違え、隊員に降下を指示した。副降下長は直後に見間違いに気付き、手で降下隊員の制止を試みた。その際、予備の落下傘が開いてしまい、降下隊員は計画よりも長時間風を受けて場外の空き地に降りた。人的、物的被害はなかった。
 陸上総隊は合図の見直しなどの再発防止策を示し、地元側は了承した。

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