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静岡県警「匿流」捜査態勢を大幅強化 国際ロマンス詐欺、連携対応

 静岡県警は今春、交流サイト(SNS)などでつながり「闇バイト」で実行役を募る「匿名・流動型犯罪グループ」の捜査態勢を大幅に強化する。特殊詐欺なども実行している可能性が高いことから、刑事部捜査4課を中心とした組織犯罪対策局内に新設班などを設け、専属捜査員も拡充して「匿流グループ」の実態解明と犯罪収益の剝奪加速などにつなげる。14日までの県警への取材で分かった。
 インターネットやSNSを悪用した詐欺などの各種犯罪への態勢も整備するとみられる。県内で昨年被害が急増し、今年に入っても被害が相次いでいる「国際ロマンス詐欺」や「SNS型投資詐欺」に加え、サイバー犯罪に対しても、生活安全部と刑事部の所管部署間の連携強化と情報共有を徹底し、効果的な被害防止対策と捜査部門の摘発の加速を両輪で進める。
 特殊詐欺では、警察庁が4月、各都道府県警が連携して捜査に当たる新体制「特殊詐欺連合捜査班」を創設する予定。東京や大阪など大都市圏の7都府県警に計約500人の部隊を置き、各地の警察から捜査嘱託を受けて初動から摘発までの捜査全体を担う構想で、本県警からも複数人が捜査員として送り込まれる方向。
 組織改編を伴う県警の春の定期人事異動は、18日に内示される見通し。警視以上で退職を予定するのは21人。警視正では、及川博行静岡中央署長が退職する。

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