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橋幸夫さん、運転免許証を自主返納 同世代に検討呼びかけ

 熱海市在住の歌手、橋幸夫さん(79)が8日、熱海署を訪れ、運転免許証を自主返納した。高齢ドライバーによる事故が多発する中、橋さんは「体力に自信がなくなったら返納を検討してみては」と同世代のドライバーに呼びかけた。

運転免許証を自主返納する橋幸夫さん(左)=8日午後、熱海署
運転免許証を自主返納する橋幸夫さん(左)=8日午後、熱海署

 本間章浩署長から運転経歴証明書を受け取った橋さんは、「18歳のころに免許を取得し、国産車や外国産車を20~30台は乗り換えた。もう運転は十分堪能した」と振り返った。5年ほど前から自ら運転することは控えていて、80歳になる5月に歌手活動から引退することを表明している。
 免許証の自主返納は「強制するものではなく、あくまで自主的なこと」と強調し、「迷っているのなら、返納した方が良いのでは」と語った。運転経歴証明書を提示すると受けられるタクシー割引などの説明も受けた。
 県警交通企画課によると、2022年の自主返納件数は1万6900件。一方、高齢ドライバーによる交通事故は4330件で、全体の23・2%を占めた。担当者は「自主返納は、運転に不安を覚えた人が事故を防ぐための一つの手段と捉えてほしい」と述べた。

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