那須の雪崩発生7年で追悼式 高校生ら8人死亡、栃木
栃木県那須町で2017年、登山講習中の県立大田原高(大田原市)の山岳部員7人と引率教諭1人が死亡した雪崩事故から7年となるのを前に、同校で23日、遺族や県教育委員会職員ら約40人が参列して追悼式が行われた。
校内に建立された慰霊碑や犠牲となった8人の名前を刻んだプレートを前に、1分間黙とう。2年生だった浅井譲さん=当時(17)=の母(58)は追悼の辞で「今後このような悲しい事故を起こさないために、何ができるだろうかと考え続ける覚悟です」と述べた。
事故は17年3月27日、国有林内のスキー場付近で発生。県高等学校体育連盟主催の登山講習会に参加した8人が亡くなり、多数が負傷した。
責任者だった教諭ら3人は業務上過失致死傷罪に問われ、検察側はいずれも禁錮4年を求刑しており、判決が5月に言い渡される。
犠牲者5人の遺族が損害賠償を求めた民事訴訟で、県と県高体連に約2億9千万円の支払いを命じた昨年6月の宇都宮地裁判決が確定している。