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韓国、平和交渉本部「廃止」へ 対話より圧迫重視

 【ソウル共同】韓国の趙兌烈外相は16日までに、北朝鮮との非核化交渉を担当するため2006年に創設された部署「朝鮮半島平和交渉本部」を今年の上半期中に廃止すると発表した。同本部は改組縮小され、世界的な安全保障戦略を練る新設の「外交戦略情報本部」の下で、北朝鮮関連業務を行う。

韓国外務省の庁舎=15日、ソウル(共同)
韓国外務省の庁舎=15日、ソウル(共同)

 趙氏は「朝鮮半島の業務は、サイバー安全保障や金融制裁などを総合的に考慮しなければいけない問題に変わった」と説明した。対話より制裁など圧迫を重視する尹錫悦政権の姿勢を反映した。南北協議が途絶している状況も背景にあるとみられる。
 一方、部署廃止を憂慮する声もある。東亜日報の社説は「『平和』『交渉』という単語が象徴した任務が放棄されるのではないか」と指摘した。
 尹政権で朝鮮半島平和交渉本部長を務めた金健氏は先月末、4月の総選挙で与党の比例代表候補として出馬することを発表し、退職した。
 尹政権は統一省の人員、予算の削減も進めている。北朝鮮も金正恩朝鮮労働党総書記が1月の最高人民会議で韓国との平和統一の放棄を表明し、対韓国政策を担う組織の廃止を決めた。

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