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SNS投資詐欺 静岡県内で急増 県警が対策強化 被害者半数は40~50代

 交流サイト(SNS)を通じて投資に勧誘する詐欺の被害が静岡県内で急増しているのを受け、県警は14日、浜松市内で被害防止に向けた講習会を開き、詐欺の特徴や注意点を伝えた。

SNSやマッチングアプリを利用した詐欺の注意点を伝える尾藤厚至課長補佐=14日夜、浜松市中央区
SNSやマッチングアプリを利用した詐欺の注意点を伝える尾藤厚至課長補佐=14日夜、浜松市中央区

 生活安全企画課の尾藤厚至課長補佐が講師を務め、参加した浜松地域の若手経営者らに「非対面で接触を試み、投資の話に持ってくる。投資のワードが出たら詐欺と疑って」と注意を促した。
 同課によると、ネット広告やダイレクトメッセージを通じてチャットに誘導し「元本保証」などとうたい、投資名目で金銭を要求するケースが多い。マッチングアプリなどを入り口に恋愛感情を抱かせた上で金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害も拡大し、いずれも被害者は40~50代が半数近くを占めるという。
 県内での被害総額は昨年の1年間で約8億2千万円に上り、今年に入って被害が急速に拡大している。尾藤課長補佐は「投資で『絶対にもうかる』はない。うまい話ほど注意が必要」と強調した。
 (浜松総局・池田悠太郎)

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