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五輪へ、Vターン 競泳・男子200個人メドレー 松本周也 17日競泳代表選考会【しずスポ】

 3年前にあと一歩で東京五輪を逃した競泳男子の松本周也(23)=ひまわりネットワーク、伊東高(現伊豆伊東高)出=が、パリ五輪へ静かに、熱く闘志を燃やしている。座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。「焦らず、ただ自分を信じたい」と17日開幕の代表選考会に臨む。

男子200メートル個人メドレー決勝 1分58秒81で3位に入った=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー決勝 1分58秒81で3位に入った=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー決勝 1分58秒81で3位に入った=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー決勝 1分58秒81で3位に入った=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー予選 スタート=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー予選 スタート=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー決勝 3位入賞=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー決勝 3位入賞=2023年4月、東京アクアティクスセンター
2023年に入社し、ケーブルテレビやスマートフォンの契約を窓口案内している=2月24日午後、愛知県豊田市のひまわりネットワーク(画像の一部を加工しています)
2023年に入社し、ケーブルテレビやスマートフォンの契約を窓口案内している=2月24日午後、愛知県豊田市のひまわりネットワーク(画像の一部を加工しています)
男子200メートル個人メドレー決勝 1分58秒81で3位に入った=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー決勝 1分58秒81で3位に入った=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー予選 スタート=2023年4月、東京アクアティクスセンター
男子200メートル個人メドレー決勝 3位入賞=2023年4月、東京アクアティクスセンター
2023年に入社し、ケーブルテレビやスマートフォンの契約を窓口案内している=2月24日午後、愛知県豊田市のひまわりネットワーク(画像の一部を加工しています)

 主戦場の200メートル個人メドレーは瀬戸大也(CHARIS&Co.)と萩野公介(引退)が長らく国内の頂点に君臨してきた。2強に迫ったのが中京大3年時の2021年日本選手権。前半を首位で折り返し、後半で逆転を許したものの3位に食い込んだ。
 世界で表彰台を争う2人に前半の100メートルだけでも先行した経験は得がたいものになった。「自分の持ち味は確かに世界のトップに通用する」。レース前は「せめて前半だけは負けたくないという心境だった」が、五輪の舞台が手を伸ばせば届く目標になった。
 バタフライと背泳ぎは世界のトップに比肩すると評される。積年の課題は平泳ぎだ。上半身の角度や手首の入水位置などを突き詰め、「(平泳ぎ)単体で考えれば相当レベルは上がった」と一定の感触は得ている。ただ「メドレーに組み込んだ時になかなかイメージ通りにならない」と、もどかしさもある。
 まだ23歳とはいえ、すでに若手の突き上げも受ける立場。それでも、3年前を境に五輪への思いは強まっている。大学卒業後はケーブルテレビのひまわりネットワーク(愛知県豊田市)に入社。所属先がなかなか決まらない中、大学時代に取材を受けた縁で同社から手を差し伸べられ、「水泳界に足跡を残すチャンスを与えてくれた」との思いを胸に刻む。
 試行錯誤の中で「やはり自分の持ち味は前半100メートルでどれだけ突き放せるかに尽きる」と再認識した。「この先も、やり尽くしたとは思えないかもしれない。それでも悔いだけは残さないように全力を尽くす」。巨大な壁を乗り越え、パリ行きの切符をつかむ。
 (下田支局・伊藤龍太/写真部・二神亨)

 まつもと・しゅうや 2000年5月10日、下田市出身。伊東高3年時の全国高校総体で200メートルと400メートルの個人メドレー2冠。中京大では日本学生選手権200メートル個人メドレー優勝(20年)、日本選手権同3位(21年)など。ひまわりネットワーク。   23歳。200メートル個人メドレーの代表選考会では2位以内で派遣標準記録を突破すれば、パリ五輪出場が決まる。

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