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連携型一貫教育 組合立高を提案 賀茂地域協議会 静岡の県立高再編巡り協議 

 静岡県教委は2日、県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画の再検討に向けて賀茂地区に設置した地域協議会の第4回会合を下田市の県下田総合庁舎で開いた。グランドデザイン(全体構想)策定の方向性を示し、各市町と意見交換した。
 県教委は分校を含む1市5町の4校で複数校舎を活用し、1校として機能させる「サテライト制」の導入案を示している。全体構想案では、集団規模の確保や、学校間や地域、企業との連携体制構築、地域愛を育む教育の推進-などを掲げた。全体構想について、各自治体からさまざまな意見が出た。
 西伊豆、松崎両町は、松崎高を両町で運営する組合立高とする可能性を探りたいと要望した。星野浄晋西伊豆町長は「サテライト制は最終手段。(組合立高の可否を)2町で議論する期間がほしい」と述べた。深沢準弥松崎町長は「県立高は人口増の社会構造で組合立高から移行してできた経緯もある。戻すことも視野に入れてもいいのではないか」と説明した。
 東伊豆町は、稲取高を含む連携型の幼小中高の一貫教育を実施する案を挙げた。幼稚園や小中高を一つの受け皿に集約し、生徒、教員数の減少への対応や施設の維持管理費減を狙う。岩井茂樹町長は「学校再編は地域の問題。地域が継続的に維持できることを盛り込まなければならない」と説明した。
 県教委は各自治体の意見を集約し、23年度に全体構想を完成させる。25年度をめどに各校の体制の方針を決める。

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