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ICTで鳥獣被害防げ 西伊豆の中高生、わな設置

 西伊豆町の中学生や高校生らが、鳥獣被害防止を目指して情報通信技術(ICT)を活用したわなの開発に取り組んでいる。シカやイノシシがかかるとセンサーが反応してスマホに通知される仕組みで、見回りなどの負担軽減につながるという。2月上旬、同町宇久須の山林4カ所にくくりわなや無線、センサーを設置し、試験運用を始めた。

ICTを活用して開発したセンサーなどを設置する生徒=西伊豆町宇久須
ICTを活用して開発したセンサーなどを設置する生徒=西伊豆町宇久須

 2023年6月から町が毎月開催しているプログラミング講座「DXワークショップ」の一環。システム開発を行う「PMA合同会社」(東京都)代表の土本直矢さん(43)=同町出身、横浜市=が講師を務め、同町で課題となっている獣害対策についてICT活用で解消する方法を、生徒らを交えて探っている。
 2月上旬、生徒らが地元猟友会のメンバーの手ほどきを受け、くくりわなの付近にセンサーなどを設置して動作を確認した。今後はシステムの不備を調整したり、軽量化などの改良を施したりする予定。
 システムは猟友会の一部メンバーが興味を示していて、猟での活用も検討しているという。土本さんは「ICTで解消できる地域課題もある。実際に運用できる段階まで仕上げたい」と話した。

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