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休止前 最後の人形三番叟 西伊豆 牛越神社 迫力の舞に観客拍手

 西伊豆町宇久須の牛越神社で3日、「人形三番叟(さんばそう)」が行われた。秋祭りで披露される伝統芸能だが、地域の少子高齢化などを理由に今回で休止する。地元住民が長年にわたり継承してきた1時間以上ある舞の一部を披露した。

人形三番叟を披露する住民ら=西伊豆町宇久須の牛越神社
人形三番叟を披露する住民ら=西伊豆町宇久須の牛越神社

 同神社の人形三番叟は諸説あるが、最も古い記録で江戸時代中期に奉納されたと伝わる。全長約1メートルの人形「三番」「翁(おきな)」「千歳(せんざい)」をそれぞれ3人一組で、笛や鼓などのゆっくりとしたリズムに合わせて操る。
 この日は境内で、3体の人形が本堂から出てきて戻るまでの場面を上演した。人形を操る人も同じように動き、繊細ながら迫力のある舞に集まった住民からは大きな拍手が送られた。
 浜地区の伊藤正元区長(66)は来年以降の休止を決めたことについて「教える側の高齢化も進み、継続が難しいと判断した。今後の在り方については住民間で模索したい」と話した。
 (松崎支局・太田達也)

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