テーマ : 西伊豆町

カツオ消費拡大策 考える 焼津で全国サミット 関係者一堂に 講演やパネル討論

 全国のカツオ産業関係者が一堂に会す「全国カツオまつりサミット」(同実行委主催)が4日、焼津市内で始まった。初日は市役所で焼津をはじめ各地のカツオ産業に携わる関係者らによる講演やパネル討論が行われ、カツオの魅力や消費拡大策について発信した。5日まで。

カツオ産業関係者らで行われたパネル討論=焼津市役所
カツオ産業関係者らで行われたパネル討論=焼津市役所


 水産加工「山福水産」(同市)の見崎真代表、焼津鰹節水産加工業協同組合の大石智之組合長は焼津とカツオ産業の歴史について紹介。ともに、鉄道の発展や動力船の導入、加工業者の技術革新といった明治時代の出来事を中心に、地元水産業の歴史について解説した。
 宮城県気仙沼市や鹿児島県枕崎市、宮崎県日南市、西伊豆町、焼津市でカツオ産業を営む関係者が登壇し、それぞれのカツオ漁の歴史や風習、新たな魅力づくりなどを説明した。西伊豆しおかつお研究会の芹沢安久会長は「潮鰹」を含めカツオ文化を守るための地元有志による取り組みを発信した。
 登壇者全員によるパネル討論では、カツオの消費拡大をテーマに意見が交わされた。大石組合長は健康美容の観点から女性の間でサバの人気が高まっていることに着目し、「視点を変えてアプローチしていくことは大切」と語った。日本カツオ文化研究所の二平章さんは、カツオ消費伸長のヒントを聞く場に若い人や女性を入れるべきと提案した。
 5日は焼津漁港新港地区で、全国のかつお節名産地が集う「旨いもん市」やカツオ一本釣りの体験などが行われる。
 (焼津支局・福田雄一)

いい茶0

西伊豆町の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞