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漁具の海洋流出 調査 西伊豆町とWWF 生態系への影響確認

 西伊豆町と世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、海洋に流出したロープや網などの漁具「ゴーストギア」の調査を同町安良里の近海で始めた。初回調査の報告会が4日町役場で行われ、海底ごみ16点を発見し、サンゴにロープが絡むなど生態系への影響が一部で見られたと明らかにした。

海中で調査を行うダイバー=西伊豆町安良里(WWFジャパン提供)
海中で調査を行うダイバー=西伊豆町安良里(WWFジャパン提供)

 9月29日に約1時間、地元のダイバー2人が同町安良里沖の直線距離約160メートルの間を調査した。岩に挟まった状態のロープが多く見つかり、漁網もあった。ペットボトルなどの生活ごみはなかった。2024年1月までにこれらの引き上げを検討する。調査は計4回を予定し、残り3回は早ければ今年中に終える。
 調査によってゴーストギアの実態把握や回収に努め、海の美化や持続的な水産業につなげる。WWFジャパンによると、ゴーストギアは多くがプラスチック製で、形を維持したまま海中にとどまり、生物への被害や船の航行を妨げる懸念があるという。

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