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海汚す「ゴーストギア」調査へ 西伊豆町とWWFジャパン

 西伊豆町と世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、海洋に流出したロープや網などの漁具「ゴーストギア」の調査に乗り出す。地元漁業者やダイバーと共同で実態把握や回収に努め、海の美化や持続的な水産業につなげる。WWFジャパンは同町を皮切りに、2026年まで全国7カ所での調査に取り組む。

ゴーストギア調査隊の発足式に臨む星野町長(中央)ら=西伊豆町役場
ゴーストギア調査隊の発足式に臨む星野町長(中央)ら=西伊豆町役場

 WWFジャパンによると、ゴーストギアの多くはプラスチック製で、船舶の事故や漁具の投棄により発生する。形状を維持したまま海中にとどまり続け、海洋生物への被害や船の航行を妨げるなどの影響をもたらすという。
 ゴーストギア調査隊の発足式がこのほど、町役場で行われた。星野浄晋町長は「漁業で栄えてきた歴史ある町。先人が残してきた美しい海をつないでいく」と述べ、WWFジャパンの山岸尚之自然保護室長は「ゴーストギアの問題について広く認識してもらう機会にしたい」と話した。
 調査は9月以降に開始し、24年6月まで4回実施する。県内では伊東市での調査も予定する。

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