テーマ : 西伊豆町

山頂にやぐら、360度パノラマ 長九郎山(静岡県松崎町、西伊豆町)【山ある記】

 長九郎山(996メートル)を目指して、松崎町の富貴野山宝蔵院から往復。21世紀の森駐車場から苔[こけ]むす石仏群が並ぶ参道を歩き、弘法大師をまつる開山堂の脇が登山口である。富貴野・長九郎山遊歩道の案内図があり、ヒノキ林の中の石段からスタートする。よく手入れされた植林帯の山脇を巻きながら緩やかに登っていく。所々番号が打たれたくいがあり、地図で現在地が確認できる。山裾を左に巻いたり右に巻いたりしながら大沢コースの分岐に出る。ここが出合である。

ベンチなどが整備された長九郎山の山頂
ベンチなどが整備された長九郎山の山頂
長九郎山
長九郎山
ベンチなどが整備された長九郎山の山頂
長九郎山

 大沢コースは通行禁止の看板があり、ここからは自然林の中を登っていく。巻き道が見えるが黄色のテープがあり、健脚コースへと進む。途中、丸太の階段があり気を付けて上る。道の左側が開け、富士山を拝むと、やがて林道に出る八瀬峠である。この辺りからアカドウダン、ツバキ、ヒメシャラなど、さらに登るとシャクナゲの群生地が現れ、まるでトンネルのようだ。ひと登りした所でやぐらとベンチが見え、長九郎山山頂に到着。背丈があるアマギシャクナゲの群生に囲まれ、標識のそばに三角点がある。
 やぐらは高さ10メートル、展望デッキからの視界は360度、駿河湾、天城方面、富士山が見える。八瀬峠から長九郎山へ向かうコースは5月初旬ごろ、赤、白、ピンクに染まるシャクナゲが有名で、ハイカーが多く訪れる。
 (御殿場山岳会・堀内修)

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