テーマ：西伊豆町

こども園候補地視察　再編計画白紙の西伊豆住民

下田支局　伊藤龍太

　西伊豆町教委は１２日、町民を対象に、将来的な認定こども園の候補地の視察会を町内で開いた。同町では長年議論されてきた認定こども園と小中一貫校の教育施設再編計画が、一部住民の反対を受けて１月に白紙化。視察会は候補地の利点や欠点を明確にする狙いがある。

賀茂小を視察する参加者＝西伊豆町

　参加者１０人が視察したのは、賀茂小・西伊豆中や田子小、町民運動場など。参加者は町教委の職員から町有地か否かである点や、海からの距離に関して説明を受けた。「広さより子供の命を第一に考えるべき」などの声が参加者から上がった。
　現在の認定こども園は仁科、田子両地区にそれぞれ１園ずつある。町教委によると、１０月中にも候補地を数カ所に絞り込む。朝倉通彰事務局長は「町民の意見を参考に、年内にも候補地を固めたい」と見据えた。
　町はこども園と小中一貫校を先川地区に集約する予定だった。再編の議論は２０１４年から本格化したが、建設地や工費を巡り住民の反対や議会との対立で長期化している。
　町は白紙化後にワークショップを開催するなどして町民の意見を集約している最中。視察会の参加者もワークショップのメンバーで、候補地１０カ所がこの中で浮上した。候補地には先川地区も含まれていて、「まだ候補地から外れたわけではない」（町教委）としている。
　（下田支局・伊藤龍太）

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