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地域おこし協力隊員 鶏卵の販売開始 西伊豆・酒井さん「養鶏軸に地域活性化」

 西伊豆町地域おこし協力隊の酒井宏治さん(53)が、同町宇久須の養鶏場で生産した鶏卵の販売を開始した。栽培する農産物の廃棄部分などを飼料とし、鶏ふんは農業用肥料に使い、循環させる仕組み。今後は販路を開拓し、特産品として定着させる考えだ。

鶏卵を確認する酒井さん=西伊豆町宇久須
鶏卵を確認する酒井さん=西伊豆町宇久須


 酒井さんは2020年に協力隊に委嘱された。新型コロナウイルス禍で活動が一時制限されたが、使われていなかったビニールハウスの整備を行い、22年夏に養鶏を開始した。現在は約225平方メートルの敷地で約200羽を平飼いする。飼料の栄養価を高めたり、ハウス内の温度管理を徹底したりしている。
 22年12月中旬には、町内のスーパーや直売所などで卵の販売を始めた。新たな試みも構想中で、早ければ1月末にも、高齢者向けに卵の宅配サービスを開始する予定。養鶏を生かした観光ツアーや卵を使った料理の提供も考えている。
 酒井さんは「養鶏を軸にした地域活性化をずっと目標にしてきて、やっとスタートラインに立てた。協力してくれた地域の人たちに還元していきたい」と意気込む。

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