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生き残りへ変革支援 三島商工会議所/石渡浩二会頭【キーパーソン】

 移住先や観光地として首都圏から注目を集める三島市。新型コロナウイルス感染が落ち着く中、地域経済をどう勢いづけるか戦略を聞いた。

石渡浩二氏
石渡浩二氏

 ―三島市が発展するポイントは何か。
 「三島駅を中心に三島広小路駅と三嶋大社を結ぶトライアングル構想がある。その鍵となる三島駅南口の再開発を成功させないといけない。さらに市役所の新庁舎建設に伴う跡地の利活用が組み込まれれば、活性化はさらに進むはずだ。商議所の役割は金もうけの支援だけではない。率先して環境保全に貢献する責務がある。地域が停滞すれば商売も停滞するからだ。SDGs推進委員会やグリーン委員会を昨年立ち上げた。周辺市町とも連携して取り組みたい」
 ―ワンストップ相談窓口・みしま経営支援ステーション「M―ステ」の役割は。
 「5年前400万社あった日本の企業は、80万社が消滅した。自己変革する企業でなければ生き残れない。M―ステは行政や金融機関などとの連携が強み。1社でも多く生き残ることを考え、変革を後押ししたい。100年以上続く企業を集めた意見交換の場も設けたい」
 ―コロナ禍による変化をどう見るか。
 「世の中の価値観が大きく変わった。物の見方が全く違い、驚くことばかりだ。昔は30年で一昔と言われたが、今は5年で一昔と言える。新しい流行も次々と出てくる。時代の流れは速いが、考え方を変え、ついていかないといけない」
 (三島支局・岡田拓也)

 いしわた・こうじ 1981年にパン製造のグルッペを設立。89年からは、祖父の代から続く石渡食品の社長を兼務する。2019年から現職。71歳。

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